azumur

2017.11.30
テキスト:柊明音

人生の節目

 十一月三十日。今日は私の人生の節目を迎えた日。明日からは新しい月が始まる。

 それなりの時間を過ごした場所を離れることに、ちょっとはさびしさみたいな感情が湧くかと思っていた。自分でもビックリするほどに、感傷めいたものはなかった。むしろ爽快感しかなく、その場を離れた瞬間に紛れもない過去となっていた。嬉しくて思わず駅までの道を走り抜けたほど。

 この地を訪れることは、今後の人生において二度とないであろう。やっぱり身体や心は正直だなあ、としみじみ思った。

 明日からどんな人生が待っているかわからない。もちろん今の自分は何をやればいいのか、何をやるべきなのか……どう生きれば様々な問題をクリアできるかのビジョンは持っている。ただ、それがどのくらいの期間で成し遂げられるかとか、どのくらいの成果なのかは未知数だし、新たな自分や何かと出会う可能性だってある。

 とにもかくにも、私は自分がちゃんと覚悟を決めて選択したことを、少なくとも今日だけは尊重してあげたい。

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