azumur

2018.09.02
テキスト:柊明音

私は誰?

 過去に書いた自分の日記を見て、まるで自分ではない誰かが書いたもののように思えて頭がクラクラする。皮肉にも、今の自分に最も響く言葉をぶつけてきたのは遠い過去の自分。

 学ぶこともあれば、背中を押してくれることだってある。もしかしたら人が日記を書くのは未来への自分に向けたラブレターなのかもしれない。そう考えると、あのとき感じていたことを言語化して残しておいてよかったと思う。

 一方では頭がクラクラして吐き気に近いものが生じたのも事実。半年ほどしか離れていないのに、あまりにもイマの自分とかけ離れすぎていて素直に受け入れられることができなかった。悪寒すら感じる。恥ずかしさや情けなさといえばいいのだろうか……そういった感情が私を蔽い、自己嫌悪を抱いてしまう始末。

 それを認めてしまうことで、今後何も書けなくなってしまうのではないかという恐怖心もあったのかもしれない。誰も急かしちゃいないのに、勝手にプレッシャーを感じて慌てている。これを書き出すのにも多くの時間を費やした。自分の中で確固とした納得を手にしないと身動きがとれなくなってしまうのは私の悪い癖。

 アレコレと考えているうちに納得することができた。過去の自分も今の自分も未来の自分もすべて受け入れてあげよう。存在していたはずの子を殺めてしまう真似なんて私にはできやしないのだから。

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