azumur

2018.09.15
テキスト:柊明音

無駄な時間、必要な時間

 今日はちゃんと九時頃には起床することができた。目覚ましに起こされないで自然に朝を迎えることは、なんて尊いのだろう。

 昨夜はついつい飲み過ぎてしまったけど、おなかの調子もそこまで悪くはない。少なくとも、苦しめられるようなことはなかった。

 それでも、それでも、いたずらに、容赦なく時間は過ぎ去っていく。ぼーっとしているわけではなく、頭の中ではアレコレ考え続けている。それを褒める気もない。むしろ「だから何だ? お前は考えたふりをして満足しているだけだろう?」と自問自答して勝手に傷ついている。

 休日をちゃんと休める日として扱えるひとが心の底から羨ましい。私は休日こそアレコレと思い悩んでしまう。手を動かそうと試みるも、まるで自分の手のように思えず上手く機能しない。手だけでなく頭や心までもがそうだ。毎日生まれては消えていく。そんなとき、なんてみじめでちっぽけなのだろうと自分自身に対して思う。

 どこかに出かけるわけでもなく、映画を見たり本を読んだりするわけでもない。無駄な時間だけが過ぎていく。朝が昼へ、昼が夕方へと変わっていく。何もできなかった事実だけが自分を傷つけていく。すっかり心はボロボロだ。

 この日記を書き始めるのに、また多くの時間を費やしてしまった。けれども、今日の私にとっては必要な時間だったのだと……何の意味もない無駄な時間を過ごしてしまったけど、その無駄な時間が日記を書くまでに必要な時間だったのだと思いたいし、信じたいし、割り切りたい。

 眠る前に聴いていた音楽を流す。もう二度と帰ってこないかもしれない自分をあらわしているようで胸が痛い。心の奥底では泣いているんだけど、涙は枯れてしまったものだから流れることもない。

 外がどんよりしているものだから、なんだか私の心まで同じようだと天気に八つ当たりをする。そうして私はまたバドワイザーの缶を開ける。真の意味で、これから私の心が晴れることはあるのだろうか? 空に問うたところで答えなど返ってこない。どちらにせよ、手を動かし続けてみなければわからないのだから、今日も私は頑張ろう。私は頑張っていない、私には危機感というものが足りていない。

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